2025/08/10 08:00
根腐れについて
根腐れの症状は、原因や植物の種類、環境によって、すぐに出る場合と、徐々に進行して気づきにくい場合があります。
根腐れの症状が出るまでの期間と進行
一般的には、以下のような経過をたどることが多いので参考までにまとめておきます。
1.初期段階(水やり直後)
・土が常に湿った状態が続くと、根が酸素不足になり、細い根からダメージを受け始めます。
・この時点では、” 地上部にはっきりとした症状はほとんど出ません。 " 水やり後に一時的に元気になったように見えても、それが逆に水やり過多のサインであることもあります。
・根が酸素不足で弱り始めているので、土の表面は乾いていても、鉢の中は乾きにくい状態になっています。
2.中期段階(数日~数週間後)
・根のダメージが進行し、水分や養分を吸収する能力が低下してきます。
〇葉に症状が出始めます。
・葉のツヤがなくなる
・葉が黄色く変色する(特に下葉から)
・葉がしおれてくる(水やりしても回復しない)
・葉が黒ずんでくる、茶色い斑点が出る
・新芽が出ない、出てもすぐに枯れる
・植物全体に元気がなくなり、生育が停滞します。
3.末期段階(さらに数週間~数ヶ月後)
・根が完全に腐敗し、異臭がすることもあります。
・株全体が急速に枯れ始めます。
・茎や幹がぶよぶよになったり、柔らかくなったりすることもあります。
・最終的には枯死に至ります。
◇すぐに症状が出やすいケース
・急激な環境変化:例えば、水やり過多の状態が長く続き、急に高温多湿になった場合など、根にとって非常に厳しい環境が急に訪れた場合。(梅雨入りや、秋の急な長雨)
・デリケートな植物: 乾燥を好む多肉植物やサボテン、ハーブ類などは、水やり過多に非常に弱く、比較的早く症状が出やすい傾向があります。
・鉢のサイズが大きすぎる: 土の量が多すぎて乾きにくく、根が常に湿った状態になりやすいため、根腐れが進行しやすいです。
◇症状が出にくい、または気づきにくいケース
・徐々に水やり過多になっていく場合:少しずつ水やりが増え、土が乾きにくい状態が続く場合、植物は耐えようとするため、すぐに目に見える症状が出ないことがあります。
・土の中の根の状態が見えない:鉢植えの場合、土の中の根の状態は分かりにくいため、地上部に症状が出るまで気づかないことが多いです。
・葉の症状が他の病気と似ている:葉の黄化や変色は、根腐れ以外の原因(栄養不足、日照不足、病気など)でも起こるため、根腐れと特定しにくい場合があります。
根腐れを疑ったら
・土の乾き具合を確認:まずは土の表面だけでなく、数センチ掘ってみて、奥の土の湿り具合を確認します。
・鉢から抜いて根の状態を見る:可能であれば、そっと鉢から抜いて根を確認します。健康な根は白っぽく、しっかりしていますが、根腐れしている根は黒ずんで柔らかく、異臭がすることがあります。
・水やりを控える:土が湿っている場合は、完全に乾くまで水やりを止めます。 ザ・ストップ!!
・風通しの良い場所に置く:土が早く乾くように、風通しの良い場所に移動させます。
根腐れは植物にとって致命的な問題ですので、日頃から水やりの管理を徹底し、異常を感じたら早めに対処することが大切です!